CLASS 08

明和電機

明和電機は、土佐 信道(とさ のぶみち)プロデュースによる、中小電機メーカーに偽装した芸術ユニット。明和電機の活動も中小企業風のスタイルで、青色の作業服をまとい、社長、副社長、経理、工員(アシスタントに相当)と互いを呼び合って行われている。作品は「製品」と呼ばれ、ライブは「製品デモンストレーション」、制作は「製品開発」、展覧会は「新製品発表展示会」と呼ばれる。作品の多くは一点物であるが、「製品」のうちいくつかは実際に注文生産、あるいは工業生産に向くように改良のうえ大量生産され販売された。

明和電機は商品展開を通して、芸術を広く大衆に普及させている。 明和電機の著書の中に「モクギョ」にまつわる話がある。それは、因果応報をあらわすのに、「魚」というモチーフを使い、『音で人を集め、ともすれば難しい説法を解り易くそのカタチで説明する。』これは、明和電機の活動そのものに非常に良く似ている。 面白いパフォーマンスで人を呼び集め、集まった人々は知らず知らずに明和電機の作り出す不可解な芸術の世界に引き込まれる。

自身のプロジェクトについて下記のように述べている。

現明和電機会長である土佐阪一は、神戸にある新明和工業に入社した。第二次大戦中は川西航空として「紫電改」などの戦闘機を製作していたこの会社で、飛行艇の尾翼の設計に携わった。1969年退社した彼は兵庫県赤穂市に有限会社明和電機を設立。東芝、松下電器の下請工場として真空管の制作から始まり、最盛期には100人を越す従業員を抱えた。しかし1979年オイルショックの影響で経営が悪化し、倒産してしまった。

14年後の1993年、土佐阪一の息子である土佐正道、土佐信道は、アート・ユニットとして再び明和電機設立。それぞれ代表取締役社長、代表取締役副社長に就任。社訓「やったもんがち、とったもんがち」を掲げ、魚をモチーフにしたナンセンス・マシーン「魚器シリーズ」、電動楽器シリーズ「ツクバ」を次々と開発。 パラレル・ワールドの電機屋さんとして、日本のお茶の間の皆様に衝撃を与え続けている。

8年後の2001年、土佐正道が35歳で定年退職し、土佐信道が社長に就任。新たにエーデルワイス・シリーズをスタート、パリ・ロンドンでの大規模な展覧会に参加。2003年10月にはパリで開催された「人とロボット展」に参加し、海外初の本格的なライブも行った。2003年9月には世界的なメディア・アートの祭典「アルス・エレクトロニカ/インタラクティブアート部門」において準グランプリを受賞。一方、ノックマン・ファミリーのような親しみやすいオモチャの開発も精力的に行い、明和製品をお茶の間に届ける”明和電機のある暮らし”の実現に向け、日々邁進している。




これは明和電機ではありませんが、関連しています:

CGI:

Class 8 レポート

・印象に残ったパフォーマンス/楽曲と理由を400字程度で述べて下さい。

(注意事項)

この授業はオンデマンド形式で、全授業でレポート課題が出ます。レポートは評価の重要な要素ですので必ずMaNaBo で締め切りを確認しそれまでに提出して下さい。締め切り以降は提出されても未提出扱いになります。また単にコピーペーストのレポートは減点の対象になりますので呉々も気をつけて下さい。

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